学院長室だより

 普通部校舎門扉横の金木犀から甘い香りが漂い、秋の深まりを感じます。
 芸術の秋、実りの秋、スポーツの秋本番です。

 10月18日に開催された第4回Para国際音楽コンクールにおいて、高等部専攻科生活科の高宮悠樹さんが、PAM賞を受賞しました。受賞曲は、ショパン第6番 「ノクターン」。学院内でも様々な場面で素敵なピアノの音色を聴かせてくださっているのですが、本コンクールにての受賞、皆で喜び合いました。おめでとうございます!

 学院内の畑のさつまいも掘りをしました。さつまいもの葉、つるをたどっていくと、さつまいもが畑から少しだけ顔を出しているのを発見、周りの土を掘って、掘って、さつまいもを引っ張って、次々と大きなお芋を収穫しました。
 さつまいもは食べたことはあるけれど、さつまいもはどこでとれるのか、を知らないことがあります。さつまいもの葉やつるを見たこと、触ったことがないかもしれません。ですから、さつまいも掘りは単に、さつまいもを収穫するだけではなく、葉やつる、土の感触、さつまいもが地下茎であること等を知る貴重な体験の機会となります。

 11月1日(土)に、1週間延期した運動会を開催しました。
 幼小グループ(幼稚部から小学部3年生まで)、小中グループ(小学部4年生から中学部まで)、高生グループ(高等部、生活科)に分かれてのダンスや組体操、鉄線走など、練習の成果を来校いただいたご家族や関係者の皆さまの前で発揮していました。苦手な動きに挑戦したり、友だちと力を合わせたり、リズムを感じて身体全体で表現したりと、それぞれの子どもたちが頭のてっぺんから足の先まで、思いっきり身体を使い、考え、躍動していた運動会でした。
 お忙しい中、ご来校いただいた皆さま、ボランティアとして運営にご協力いただいた皆さま、練習、そして当日も温かく見守ってくださった近隣の皆さまに、改めまして、お礼申し上げます。

 そして、11月8日(土)には、関東地区盲学校陸上競技大会が筑波大学陸上競技場で開催され、中学部、高等部の生徒6名が参加してきました。100m円周走、50m走、100m走、200m走、ソフトボール投げ等の種目に出場、緊張しながらも、頑張り切り、競技を終えた生徒たち、充実感に満ち溢れた笑顔がとても印象的でした。種目によっては、出場選手数も違いますが、9種目で3位までに入賞することができました。何よりも、競技大会といういつもとは異なる環境の中で、緊張感、充実感、達成感を味わうことができたことは生徒たちにとって貴重な経験となりました。

11月10日
横浜訓盲学院 学院長  星 祐子