2005年度
9月17日(土) この日の学校開放は、2本立てで行われました。ひとつは、在校生・卒業生対象の「サウンドテーブルテニス」(訓盲学院)と、もうひとつは、 地域一般対象に行われた視覚障害理解講座「まちで視覚障害者にであったら」(竹之丸地区センター)です。
困っている視覚障害者を見かけるけど、どのように声をかければいいのかわからない」という声をよく聞きます。
今回の講座は、このようなちょっとしたボランティアのきっかけ作りとして、竹之丸地区センターとの共催で開催することになりました。
まだまだ残暑のきびしい日でしたが、開始時間の前から続々と集まっていただき、総勢22名の参加となりました。
まずは、誰にでも使いやすい商品などを例にとり、社会の中でバリアフリーが進められてきていること。 その中にあって視覚障害者が困っていることが説明されました。そして、アイマスク体験を通して視覚障害を考えてみようということで、 財布からお金を出して硬貨を比べたり、携帯電話のボタンを押してみたりしました。
また、誘導についても体験しました。視覚障害者からある本を探したいと援助を求められ2人で解決するいう課題でした。
視覚障害者役の人は本のタイトルとだいたいの場所を知っていますが、ガイド役の人は全く知らない。お互いで話し合いながら2階から1階のフロアへ行って探します。
その時々にどのような声かけや援助ができるか、アイマスクをしていて安心して援助を受けられたか、これが今回の大きなテーマです。
ペアになった皆さん、アイマスクに少々緊張気味でしたが相手の立場になってコミュニケーションを取り合い、課題が解決できたようです。
中には間違った本を持ってきた人もいましたが・・・。
体験後の活発なディスカッションの後、地区センターから季節のケーキと紅茶が振る舞われました。 そこでもアイマスクをつけて食べてみようという熱心な方もいました。参加者それぞれにこの体験から何かを感じていただけたかと思います。
7月から竹之丸地区センターの担当者と打ち合わせを重ね、共催という形で今回の講座を開催することができました。 参加された地域の皆さん、そして地区センターの皆さん、ご協力ありがとうございました。
学校側の学校開放では、ゴロゴロ卓球、盲人卓球、ボーリングなどを行いました。主に参加者は在学生や卒業生がいらっしゃいました。 一人ひとりとても楽しく活動をして、とても良い学校開放になりました。