ようやく秋晴れの日が続くようになってきました。芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋…全身で秋を感じてほしいと思います。学校行事も10月末の運動会、11月の関東地区盲学校陸上大会、PTAバザーなど、様々な行事が予定されています。行事に向けた取組の中で、一人ひとりの子どもたちが、それぞれの課題に挑戦したり、頑張りぬく力をつけたりする過程を大事にしていきたいと思います。
先日は、移動動物園がありました。川崎市の牧場から、ポニー、ヤギ、ヒツジ、モルモット、ウサギ、ヒヨコ等がトラックにのってやってきました。ニンジンやキャベツを手にしたものの、怖くてヒツジが入っている柵になかなか近づけず、何度もためらいながら、どうにか近づき、ニンジンの端をもって差し出す生徒、ポニーに乗ることが気に入って、何度も背中に乗って揺れを楽しむ児童、柵の中に入ったウサギに手を伸ばして動きや温かさを感じている生徒、怖がることなくニンジンやキャベツをヒツジやヤギに差し出し、食べている音に耳を傾ける生徒など、様々なかかわりの様子がみられました。
理療科の生徒さんも休み時間等を活用し、動物に触れ親しんでいました。生後3日目というヒヨコを手の平にのせて、そっと触り、骨が細くて柔らかいと理療を学んでいる生徒さんならではの感想を口にしていました。中には、乗馬は何十年ぶりとおっしゃって、ポニーに乗ることを懐かしんでいらっしゃる生徒さんもいました。
最後は、皆を乗せてくれたポニーにお礼のニンジンを差し出すと、間近で感じる生暖かい鼻息と大きな口にびっくりしながらも食べる様子をしっかりと観察していました。
高等部普通科や高等部専攻科生活科在籍の生徒の何人かは、事業所実習などに出かけています。先日、実習を終えた生徒が、報告に学院長室にきてくれました。実習先で製作した竹あかりを手に、手伝っていただきながらドリルで小さな穴をあけたこと、頑張ったことを報告してくれました。
ご家庭や学院の中で身につけた力を、違った場所でも発揮してほしいと思いますし、新たな出会いの中で、より逞しく成長していってほしいと願っていますが、実習終了の報告に来てくれた生徒の様子に、成長を実感した嬉しい時間でした。
10月6日
横浜訓盲学院 学院長 星 祐子