聖書に示されたイエスの教えに基づいて、神を信じ、人を愛し、世に奉仕することに努め、毎日の生活を心から感謝することのできる人柄の育成を目あてとする。
本学院は、創始者であるミセス シャーロット・ピンクニー・ドレーパーが行った視覚障がい者の保護と教育に始まるキリスト教の「愛の精神」を教育の基盤としています。 この「愛の精神」に基づく教育を家族のようなかかわり合いしていくという気持ちを持って取り組んでいます。
学院は、『一人ひとりをみつめることができる教育』を目標にしています。
一人ひとりをみつめることができる教育とは、普通部、理療科に在籍する幼児児童生徒の一人ひとりを唯一無二の存在として、その個性を尊重し、学校全体で一人ひとりを大切にできる学校をめざしていくことです。一人ひとりをみつめるとは、幼児児童生徒を深く理解していくことです。それは担当する者が理解するだけではなく、学院教職員全体で理解できるようになっていくことです。
そのために普通部では、これまで長く続けてきた無学年・ティームティーチングの体制をより充実させていかなければなりません。理療科においても、教職員一丸となって一人ひとりの生徒にかかわっていくことが大切となります。
そして、こうした取り組みのもと幼児児童生徒の目標とすることは、第一に健康な身体をつくることです。様々な活動、学習をする上で、支えとなるのが健康です。そのための体力づくり、健康的な生活習慣や生活リズム、心理的な安定が大切なものとなります。健康になるための取り組みをしていきます。
二つ目の目標は、将来に向かって、社会の中で自分らしく自己実現し、共生社会で生きて行く力を身につけることです。そのために、まずは学校生活の中で好きなことをみつけることです。生涯続けていける学習や仕事など、人生の生きがいのようなものを持つことです。
友だちとの活動、集団活動での自己実現と共生の意識を持ったコミュニケーション力を身につけ、趣味を持つといった生涯学習につながるものと出会い、それに向かって励むことです。
こうした目標を実現するためには、幼児児童生徒のより深い理解に立った学習、そのための授業づくり、教材の研究や開発、それらを進めるための専門性への探求、これを支える外部協力による研修の場、教員の切磋琢磨の研鑽が求められます。そして、これを実現させるための学校運営組織のリーダーシップも必要となります。こうした目標を掲げ、教育に取り組んでいます。